28日周期のピルとプラノバールの用法用量や目的

ピルには、女性ホルモンの含有量により高用量~超低用量に分類され、配合される女性ホルモン成分により第1世代~第4世代に分類されています。トリキュラーは、エチニルエストラジオール0.03mgとレボノルゲストルが0.05mg~0.125mg配合されている第2世代低用量ピルですが、プラノバールはエチニルエストラジオール0.05mgとノルゲストルが0.5mg配合されています。プラノバールに配合されるノルゲストレルには、光学異性体が2種類含まれており、ホルモン活性のある異性体のみ含むレボノルゲストレルの半部の活性効果しか無い為、合成黄体ホルモンがかなり多く配合されています。
プラノバールは、卵胞ホルモン及び黄体ホルモンの配合量の多い中用量ピルなので、長期間の継続服用は副作用の重さや副作用の頻度の問題から身体への負担が大きい特徴があります。その為、モーニングアフターピルなど短期使用の経口避妊薬や不妊症、機能性子宮出血、子宮内膜症、卵巣機能不全などの治療薬として用いられています。
一般的なピルは、1日1回の服用を21日間継続し、7日間の休薬期間を経て新しい薬剤シートで服用を開始する28日を1周期とするサイクルを繰り返しますが、プラノバールの服用には28日周期の厳密な縛りは無く、生理開始5日目から服用を開始し約1週間で避妊効果が得られますが、この2つの薬剤には決定的な作用機序の違いがあります。
ピルは、配合されている合成ホルモンが視床下部や脳下垂体に作用する事で、FSHとLHの分泌を阻害する事で卵巣での黄体の形成を抑制し、子宮内膜か肥厚出来ない様にしています。
対してプラノバールは、基礎体温高温期に当たる排卵後~生理前の子宮内膜が肥厚し妊娠しやすい状態を維持出来る為、子宮内膜を充実させて排卵のタイミングや生理日をずらす事で避妊効や生理周期を28日に調整しています。